【熊五郎とシキ014】滝のとどろきを感じよう

乗鞍も日に日に春めいてきました。
辺りの雪も、もう残すところあと少し。
(でも明日は雪予報なのですが…きっと、すぐにとけるでしょうw)
降り積もった雪がとけていくのと同時に、
厳冬期の間に氷瀑していた乗鞍の滝も、
春の訪れとともに緩んでいき、流れをなし始めています。
今日は、そんな乗鞍の滝のおはなしです。

滝の前に立つと、その圧倒的なパワーの前で素になる自分を感じます。頭のてっぺんからつま先まで、滝のとどろきが駆け抜けていき、それと同時に余計なものが洗い流されていくような。山の水が流れをなして、山から川へ、そして海へと向かう。逆らわず、淀みなく、あるがまま。自然の流れにそうことのパワフルさをのりくらの滝は教えてくれている気がするのです。

【編集後記】
三本滝、善五郎の滝、番所大滝。
乗鞍には、魅力的な滝が3つもあります。

・三本滝
https://norikura.gr.jp/product/sanbondaki/

・善五郎の滝
https://norikura.gr.jp/product/zengoronotaki/

・番所大滝
https://norikura.gr.jp/product/bandokorootaki/

どの滝も、それぞれ味わいがあり、四季それぞれに見逃せません。
特に個人的には、雪解け後の春の滝って、感慨深いものがあるんですね。

春が近づき、その滝が緩んで流れをなしてくると、少し残念な気持ちが半分。
それは厳冬期に凍っている姿があまりにも厳かで、あまりにも美しい姿だから。

でも半分は、
春が来る!春が来た!と動き出す命の躍動を感じ、それに便乗していけそうな、
ワクワクとした気持ちが芽生えたりもするんですね。

いずれにしても、滝の流れを見ていると、止まっているものは何もないんだな、ということに改めて気づかされるし、
ゴゴゴーっというとどろきと共に、至極当然のように大きな流れをなしていく、その姿が感動もので。。。
滝ってそういうもんでしょ、と言ってしまえばそれまでですが、
でも、私はとてつもないパワーを感じてしまいます。

みんな皆、逆らわず、淀みなく、あるがまま
自然の流れにそっていて、
はじめは小さな流れでも、それが段々と束になり、勢いを増し、とどろきを伴って流れていく。
本当にパワフル!
この滝の流れを見ていると、余計な思考は一瞬で洗い流される、というか吹き飛ばされる気がします。

乗鞍の滝のいいところは、いつも、わんさか人が見に来ているわけではないこと。
観光客がずらずらと列をなしているわけではないし、「はい見てどうぞ!」と
人工的に滝見をセッティングされている感もなく、
ノイズが少なくて、「滝」を純粋に楽しめること。だと思います。
ぜひぜひ、ノイズレスな乗鞍の滝を体感してみてください!
眠っていた感性が呼び起こされるような……。
きっと、自分自身のなかにある野生(=熊五郎)が目覚めるのではないでしょうか(笑)

なかでも善五郎の滝へはRaichoから歩いて15分。
特に特に、朝の滝は神聖な空気に包まれていてお勧めです。

ではこのへんで。
来週またお会いしましょう。

☆バックナンバーはこちらからどうぞ。
http://norikurashi.com/kumagorotoshiki/