自分のところと草刈りと

雨模様のお天気が続く最近ののりくら。
今日は久々の晴れ間が広がりました。
庭では、キバナオダマキが首をもたげながら儚げに咲いています。

久々に青空がのぞくと、
辺りを漂う空気から夏のにおいを感じる最近。
一歩一歩、夏が近づいてきているなぁ。

そんななか驚くのは、
この時期の草の成長する勢い!
雪どけすぐの色の少ない地面から、
緑がチラリチラリと見えてくる頃は
かわいいものですが、
そこからは、日を浴びるごと、一雨ごとに、
成長の勢いが増し
彼らの猛烈なパワーにすぐ圧倒されてしまうのです。

忙しさにかまけて放っておくと、
気づいた時には我が家の庭は草ボーボー。
ご近所さんから
「そろそろ刈れやー(笑)」
と言われてしまいます。

それだけならまだしも、
ボーボー状態を見るに見かねたご近所さんが、
「しょーがねーなー(笑)ちょっと待ってな。ついでに刈ってやるわ。」
と出動してくださるので、それは本当に申し訳ない!
と思いつつ、ありがたくお申し出を受け取ったりも。

しかし、今年はもうちょびっとマメに草刈りするぞ!と思っているのです。
でもギリギリのラインを狙って、もうちょっといけるかな……
などと、少しでも先延ばしにしようとする怠惰な自分がいるのも事実です。
と、うかうかしていたら、
やはり昨日、ご近所さんが出動してくださいました。。

あぁ、私って……(笑)

そんな怠惰な私の相棒が、こちらのマキタくん。
充電式の草刈り機です。
燃料式の草刈り機と比べたらパワーは強くないし、
刃はセラミックなので、草を刈り取る力も弱め。

稼働時間はというと、
一回のフル充電で1時間ちょっとと短くて
ご近所さんからは
「おもちゃみたいなもんだー(笑)」
と笑われてしまうのですが、
軽くてとっても扱いやすい!
ヘタレの私にはちょうどよく、重宝しています。

このマキタくんを導入する前は、
鎌で刈っていたのですが……。
刈っても刈っても追い付かない!

今の家に住み始めてすぐの頃、
鎌で草刈り中にご近所さんが通りかかると

「ここらじゃ自分の家や近所の草を自分で刈るのは当たり前だけど、
街では草刈りなんてしたことなかっただろ?刈り方わかるか?」

と心配げに声をかけてくださり、
確かにそうだったなぁと思いました。
移住前は集合住宅に住んでいたので、
庭といえるスペースもほんの少ししかなく、
敷地内の草は業者さんが刈ってくれていたものです。

それはそれでラクチンだったけれど、
原っぱや森と住宅地との境界が
街ほど区画できっちり区切られているわけではなく、
「ここまでは私の管轄!」
「ここからはあなたの管轄!」というのではなく
ファジーでゆるやかな感じも面白いなぁと。

のりくらで暮らしていて感じるのは、
この境界のファジーさ・ゆるやかさがあるために、
「自分のところ」という意識を
もうちょっと広げてもらい
大事にしたい場所への思いを、
自由な形で深めてもらっている気がするのです。


「自分のところが良ければ」というのは
ちょっとエゴイスティックに聞こえるけれども
その「自分のところ」が少しずつ広がっていったら、
エゴを超えて、なんだか面白いことが起きそうな。
引き続き注視してみたいと思います。

まずは、草刈りをマメにするところから!