なぜ、ここ乗鞍に住んでいるのか。なぜ、ここで子育てしているのか。
その一つの答えが、今回の涸沢登山で少し見えてきた気がします。(大袈裟w)
ここ乗鞍も次第に赤や黄色に色づく木々が目立ち始めました。
乗鞍岳の方は、まさに今が紅葉のピークだそう!
そんな乗鞍岳の紅葉も気になりつつ、、、土日にRaichoのみんなで上高地~涸沢を登山してきたのです。
Raichoのオーナーである弟の佑馬が、「この夏、あっくんと山登りできなかったしなぁ」と、わざわざ宿を休みにしてくれて叶った涸沢登山。
もう、前日からうっきうき。大好きな地図を広げてルートチェックに余念のないあっくんでした。
そして当日。朝4時起きでおにぎりをつくり、出発。
夜明け前の乗鞍を後にして、上高地を目指しました。
乗鞍から上高地へは、1時間ほどで到着してしまうという有りがたさ。
北アルプス登山に、ここ乗鞍の好立地を生かさない理由はないなぁと改めて思うわけで。
上高地に着くと、前日に仕込んだサンドイッチ朝食を済ませていざ出発!
緑豊かなしっとりとした散策道を抜けて、横尾の登山口へ。
上高地から横尾まで3時間ほどの道のりを進んでいきました。
おにぎりランチを済ませて横尾大橋で記念撮影。(まだまだ余裕ww)
今回の登山は、Raichoファミリーのほかに、Raichoに数日間ヘルパーとして来てくれていた香港からの留学生・カクさんも一緒に。
おしゃべりしつつ、歌いつつ、笑いつつ、景色にうっとりしつつ、ずんずんと進んでいきました。
そうして登山道に入り、いざ涸沢へ!
途中、弱音を吐いたりするかなぁと思いきや、涸沢到着が近づくにつれ、逆に元気になっていくように見えたあっくん。
高度が上がるにつれ紅葉の景色が綺麗になっていくように、彼のテンションもつられて上がっていったのかもしれません。
そのテンションスイッチは、さすが将来エベレスト登頂を目指しているだけあります(笑)
「気持ちがいいね。」
「きれいだね。」
「楽しいね。」
そんな言葉が彼から自然と出てくるので、私の方が逆に元気をもらっていた気が。(ザックの負荷で、肩は次第に悲鳴を上げていましたがww)
無事に涸沢に到着したのは15時過ぎ。休憩も含めて上高地から約8時間の山行でした。
小1の息子、よく頑張りましたなぁ。
そして涸沢のテント場には、既に数百張りのテントが。みんな、見たい景色があるのです。
その色とりどりのテントとモザイク模様の紅葉の色合いが相まって、なんとも言えないユニークな景色が広がっていました。
私たちもなんとかテントスペースを確保し、夕食づくりを。
メニューはクリームシチュー。
山ご飯って、何を作っても楽しいし美味しい。
普段小食のあっくんも、ものすごい食欲を見せてくれました。
そうこうしているうちに日が沈み、辺りが暗くなっていきました。
就寝18時半。
あっくん、即爆睡。
途中、シュラフからひょっこり抜け出てしまった時以外は、熟睡できていたようです。
テントの下は、岩場。大きな石を避けてテントを張ってはいるけれど、普段の寝心地からしたら雲泥の差。すごいなぁ、その順応性。どこでも生きていけるね。(母さんはなかなか寝付けず)
そして翌朝。
5時に起きてテントの外に出てみると、次第に明るくなってくる山々。
そしてそして、待望の「モルゲンロート」。
紅葉に染まる木々が朝日に照らされ、めらめらと燃え立つような壮大な景色。
日が昇るにつれ、移り変わる景色にただただ感動。心がブルブル震えて。
息子も度々「ウォォォー!」と雄たけびをあげていました。その気持ち、分かりすぎる。
この圧倒的な景色を見てしまったら、私はもう、山を下りられないかもしれないなぁ。
自然の壮大さ、荘厳さ、美しさの前に、人はただ立ち尽くすだけ。
自分という小さい存在、自分の見えている小さな世界の外側には、まだまだ知らない素晴らしい世界が広がっているし、その根底に存在する大きな力を感じずにはいられないなぁと思って。
それからまた今回の登山では、しみじみと感じたことがあって。
「ありがとう」の反対言葉は「当たり前」。
普段当たり前すぎてなかなか感謝なんてしないようなことに、改めて気づかせてもらえた気がするのです。
自然の景色に感動できる心があること。
山を登れる丈夫な足があること。
体を潤してくれ、植物を育んでくれる水があること。
美味しい空気があること。
その空気を呼吸できる体があること。
食べ物があること。
それを作ってくれる人や自然があること。
その食べ物を消化して力に変えてくれる体があること。
そしてそして、万物に力を与えてくれる太陽があること。
また、この素晴らしい景色に一緒に、純粋に、感動できる人がいること。
「今」を楽しめる自分。
数え上げたらきりがない。
その一つ一つに、心からありがとう。
きっかけをくれたYumaにも感謝。
重たいテントを持ってくれたfukikoちゃんもありがとう!
あっくんの絡みに終始穏やかに接してくれたカクさんもありがとう!
沼津から足りないキャンプ道具を送ってくれたパパも。
この体験は、私にとっても息子にとっても、ものすごーく刺激的な体験であったことは言うまでもありません。
息子にとってまた一つ、自信がつく経験になったかなぁと。
そして、今思うのは、山は何事に対しても感謝の心を育んでくれる、そんな力があるような気がしています。
だから山はやめられない。だから山とともにここで子育てしたい。(まだまだ初心者マークですがw)
山を楽しみたい親子、щ(゚Д゚щ)カモーン