Noと言えない人が思いきって環境を変えて気づいたこと

私と息子が乗鞍に移住する!と決めて、実際に足を運んだ日からちょうど一年が経とうとしています。
ちょうど一年前、息子の入学する小学校の体験入学があり、乗鞍へ勇んでやってきたその日のことを懐かしく思い出しつつ、ここで始めてみようと思う、新たな試みについて書こうと思います。

一年前の乗鞍で過ごす時間は、初めて足を踏み入れる学校・初めて会う小学校のお友達・と、そのお母さん達・そしてご近所の方々・そして1か月後から住むことになるRaichoと……。
初めましてのことばかりで、間違いなく、母子ともにド緊張!の乗鞍滞在でした。

様々な事情から「環境を変えてみよう」「自分の選択を変えてみよう」と決めて実際にやってきたものの、本当にここでやっていけるかな?という不安はもちろんあって、まだその時点では、春からの乗鞍の生活が自分のことなのにちょっと他人事のような、そんな不思議な感覚がありました。
でも、今思うと、どこかで「きっと大丈夫」という思いはあったような気がします。

それはなぜかというと、私にとって、自分から能動的に「環境を変える」という経験をこれまでの人生で何度かしてきたし、その一つ一つの経験がきっと、次につながるプラスのきっかけになるはず!と捉える心の土壌が少しずつできていたからではないかなと。
伊達に人生もがいているわけではありません(笑)。
住む場所。関わる人。学びの場。そしてチャレンジ。
そういった自分を取り巻く環境を知らず知らず自分で選択してきたんですね。
例えば、

・高校を卒業するまでは、長女気質もあってか親の喜ぶようにしか生きられずにいたけれど、大学に入学するときに親元を離れてみたこと
・好きなことを仕事にしたい!と社会人になってからデザインの専門学校に入りなおしたこと
・卒業後、デザイン会社に入り仕事に打ち込んだけれど、社畜となって心身ともに疲弊し、結婚を機に退職したこと
・結婚して見知らぬ土地に移り住み、専業主婦になったけれど、家庭も大切にしつつ、誰かとつながりたいし、やはり仕事もしたい!と女性Onlyのデザイン会社に入り働き始めたこと
・子どもが生まれ、そのデザイン会社を退職し、しばらくどっぷり育児を堪能して家にこもっていたけれど、社会とのつながりを求めて育児ブログを始めたこと
・そのブログがきっかけとなって、子育て中のママに向けた、地域密着型の育児情報誌(フリーペーパー)を作る活動を友人と始めたこと
・デザインが評価されるようになってきたこともあり、フリーでデザイン業をやっていこうと、マーケティングを学ぶグループに入ったこと
・そうこうしているうちに、様々な問題が混ざり合い、それまで住んでいた沼津を離れて、乗鞍へ移住することに決めたこと。
・乗鞍で感じる心地よさをより多くの人に知ってもらいたいと思う中で、「食養生」という考え方に出会い、学びと実践をはじめたこと。

なんだか書き出してみると、私って落ち着きがないような?
いえいえ。なんだかわからないけれど、静かにひっそりとしてはいられない、得体のしれない情熱があるということかもしれません。
それにしても、私だけではなく、ライフステージに応じて、仕事の仕方や人とのつながり方、社会とのつながり方を模索し、その時々に応じてしなやかに自分のあり方を変えていく必要に迫られる女性って、なんてタフなんでしょう。
多分、これから先もずっと、そのあり方の模索は続くのでしょう。

正解なんてない。
でも確実に言えるのは、一つ一つ、今いる場所から少し環境を変えてみたり、その環境を選択するということを積み重ねて、今の私があるということ。
全ては、心地よさを求めての旅。幸せであるための旅。
そんな気がします。

ただ、、、色々もがいてきたけれど、今思い返してみると、私はずっと、幸せを自分の外側に求め続けていたなと思って。
何者かになろうとしなくても、ここ乗鞍でのシンプルな田舎生活の中で感じるのは、日々笑顔で暮らせるということが、もう既に幸せだなー、ということだったりして。

きれいな空気があって
おいしい水が飲めたり、
温泉でリラックスできたり、
自然散策がすぐにできて、自然美をいつでも堪能できたり、
地元の美味しいお米や野菜が食べられて、それを料理することができたり、
その料理を美味しいと言って食べてもらえる人がいて、
息子との他愛のないやりとりに、ケタケタ笑い合うことができる。

温泉以外は、本当にごくごく普通のこと。
乗鞍以外の場所でも、感じられることなのかもしれない。

でも、私にとっては、環境を変えて、自然豊かなこの乗鞍の地で、とことん自分の心地よさを追求してみないと見えてこなかったことのような気がします。
そして今ここで、心身ともに穏やかに・健やかに日々を送れていることに、ただただ感謝。
また思うのは、心身が整ってきた今だからこそ私にできることが、ある気がしているのです。(メラメラメラ……笑)

今いる環境で、どうにもこうにも八方ふさがりな過去の私(のような人)へ。
特に、No!と言えずに、色んなことを自然と背負いこんで苦しくなってしまう過去の私(のような人)へ。
日々、なんだか自分に自信がもてずにいて、一歩踏み出せず、苦々しい思いをしている過去の私(のような人)へ。

辛いよね。ほんっとに。

でも、とにかく、自分の内側にある感覚に素直になってもいいんだよーと言いたい。

それだけでなく、心身ともに調和をとっていくために、「●●してみてもいいんでない?」と今の私が胸を張って言えることがいくつかあるなぁと思って。

というわけで、ここらで新たな試みを始めてみようと思います。
今、自分にできることで、誰かの役に立ちそうなことを必要な人に届くようにギフトしていくという試み。

私にできるのは、必要な人に、その「●●してみてもいいんでない?」を届けることなのではないかな、と思って。
私なんて大したことない、まだまだそんなことできる段階じゃない、と自分を卑下するのもそろそろ終わりにしようかと。
なぜなら、もう私は心と身体の調和のとれたライフスタイルを選択する準備が整ってきていると感じるから。

もうダメ―!となる前に、食養生の考え方(←といっても、すごく簡単にできること)をよりどころに、自分や家族を意識的に日常的にケアすること。
そんな風にして、心と身体を自分でケアできる、調和のとれたライフスタイルを選択できる女性を増やしていきたいと思うのです。
女性から始めて、自他の命を輝かせる人の輪を広げていくことで、個々が本来持っている力を発揮しながら、その能力を分かち合える世界の実現に貢献したいなぁと。
そんなビジョンが見えてきて、そのビジョンの実現が、自分のこれからのライフワークになっていくんではなかろうか!ということが、最近ようよう見えてきたのです。

一度はどん底で、生きた心地がしない苦しい日々を味わった数年がある私だからこそ。
「自他の命を輝かせる」ということについて、貪欲に追求していく熱量をもっています。きっと。
なんだか熱くなってしまった。
(↑今日Raichoで、鹿鍋をごちそうしてもらったからかも、、、笑)

というわけで、今日はこの辺で。
またお便りします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です