長寿日本一の信州から学べること part1~厳しい環境と味わい深い人生の関係~ 

信州・乗鞍に移住してきてもう間もなく1年。
息子も無事に1年生を修了でき、春休みが始まりました。
春、と言っても、今日の乗鞍は冬に逆戻り。木々に雪が降り積もる様が、それはそれは綺麗で。。。
とにもかくにも、私たち親子にとっては、濃ゆい濃ゆい1年だったなぁ。

私はというと、息子が最近、どこかから仕入れたとある情報から、疑問を投げかけてくれたことをきっかけに、改めてここ信州・乗鞍の良さを実感しているところです。
その質問はというと、

「なんで長野県はさぁ、日本で一番長生きの県なの?」

というもの。
こちらに移ってくるまで、長野県が長寿日本一だということを私は知りませんでした。
イメージでいうと、沖縄が長寿日本一かなぁなんて、ぼんやりと思うくらいで。
調べてみたところ、少し前までは沖縄が日本一だったようですが、長野県は数年前から県をあげて様々な努力を重ねたこともあって、堂々の一位になったようです。
その「健康である」ためのヒントが、ここ信州の暮らし(特に信州の食!)にあると思ったので、
今日からシリーズでそのお話をしたいと思います。

※そもそも「〇〇歳まで生きたい!」とか「長生きしたい」という願望は人それぞれの考え方があるかもしれません。
だから、長寿がいい!とか、長寿を目指そう!というのは、万人の思いや願いではないように思います。
でもきっと、「心も体も健康でいたい」という願いは、誰しももっているのでは。。。
長寿(平均寿命が長い)の県=心と体が健康な県 というわけでは必ずしもないけれど、それでもやはり、平均寿命は健康を表わす1つのバロメーターに違いないな、と私は思うので、その視点に立って、話を進めていきます。

横山タカ子さんの著書から信州の食を学んで

ちょうど最近、長野県在住の料理家、横山タカ子さんの著書を読みました。

「信州の知恵に学ぶ 日本一の長寿ごはん」

横山さんは、長野県大町市生まれで、長年にわたり信州の伝統食を研究し、地元の食材を生かしたオリジナルレシピを考案されている、信州の料理家といえば!という方です。
こちらに移ってきてから、私はいくつか横山さんの本を手にする機会がありました。
信州ならではの素材を活かしたレシピや、砂糖を極力使わないレシピが気に入って、最近よく参考にしています。

先の本の中で、横山さんは信州が長寿日本一である理由として、4つのポイントがあるのではと書かれていました。
今日はその1つ目のポイントを私見も含めてお話ししますね。

野菜をたくさん食べる信州人

長野県は野菜の消費量が日本一!
長野県は南北に長く、その土地その土地でさまざまな種類の野菜を育て、それぞれの調理法で食べる習慣が「郷土食」として根付いてきたそうです。
そんな環境の中で、自然と野菜をたくさん食べることが、長野県が長寿日本一になった理由の一つではないかと書かれていました。

確かに、乗鞍にも夏場には美味しくてみずみずしい野菜がたくさん収穫されます。
伝統野菜の「番所きゅうり」はその代表かと。

番所きゅうり以外にも、昨年は乗鞍で栽培されている美味しい夏野菜をご近所からたくさんいただいたなぁ。
ありがたいことでした。
(その時の記事はこちら「伝統野菜 番所きゅうりの探求」)

ここ乗鞍含め、信州産の野菜は、平地のものに比べて、美味しさ、みずみずしさがすっごくあるんですよね。
その理由の1つは、信州の清涼な空気ときれいな水のおかげ。
またもう1つは、信州では朝晩の寒暖の差が大きいのですが、その寒暖差が作物の美味しさを増してくれるのだとか。

※なぜ寒暖差が大きいと野菜が美味しくなるのか。
その理由は、野菜ソムリエのうえはら美穂さんのブログ記事に詳しく書いてありましたので、ご興味ある方は読んでみてくださいね。
http://ameblo.jp/831miho/entry-12086946558.html

そんなわけで、野菜が美味しければ、口にする量も自然と増え、そのことが健康につながっているということ。
あぁ。高原野菜の季節が、今から待ち遠しいです。

厳しい環境は、工夫を産み、喜びを深める!?

寒暖差と言えば、、、
そういえば、秋の紅葉が綺麗なのもの、寒暖差のおかげでした。
(その時の記事はこちら「紅葉が教えてくれた振り子の法則」)
この寒い↔暖かい(=陰↔陽)の振り幅の大きさが、味わいや喜びを増してくれるというのは、紅葉だけでなく、野菜にも言えるのですね。

人が生きていく上でも、様々なことで陰(例えば辛い・哀しい・厳しい…)も陽(例えば嬉しい・楽しい・幸せ…)も経験する機会があるけれど、紅葉や野菜と同じで、味わい深く、喜びの深い人生にするには、きっとどちらも必要なのだろうな、と。
改めてそう思うのです。

これは全くの私見ですが、、、
きっと信州人は、冬の寒さという厳しい自然環境があるからこそ、
陰と陽のふり幅の大きさを脈々と味わって、
四季の暮らしの工夫を重ねつつ、
今ここにある喜びを深める、
ということを自然としてきた人たちなのではないかと。

きっと、乗鞍もそうだと思うのです。
例えば乗鞍の春の名物 山菜をとってみても、
冬の厳しさがあったからこそ、春の芽吹きの季節、すなわち山菜のとれる季節が心底待ち遠しく、
昔からそれらの扱いが様々に工夫されていき、、、

見つける楽しみ

採る楽しみ

調理する楽しみ

味わう楽しみ

また来年に味わう楽しみ

そんなたくさんの楽しみをめいいっぱい味わう文化があるという。

体の面では、春は冬の間にたまった老廃物を排出するデトックスの季節。
山菜たちは、そのデトックスに大いに役立つ食材なわけですが、
体に本来必要なことを 心からも欲して、
自然界の理にかなったかたちで、自然と心と体に取り入れてきたのですね。
まさに、山菜を味わう一連の流れは、「今ここにある喜びを深める」好事例だなと。

山菜を味わうことは一つの例でしかありませんが、
もしかするとこんな風に、無理なく自然に「今ここにある喜びを深める」ことって、
心にも体にも負担がないばかりか、良いことづくめ。
そんなことが、実は健康長寿につながることなのでは……!と思うわけです。

信州(乗鞍)だから味わえること 信州(乗鞍)でなくても味わえること

ここまで書いてきて、私は信州(乗鞍)人の一員であることに、誇りさえ感じてきました。(まだ一年生を修了したばかりだけど・笑)
でも、私が言いたいのは、信州(乗鞍)万歳!とか、信州(乗鞍)人ってすごいでしょ!ということではなくて、
そのふり幅の違いはあれど、信州に暮らしていてもいなくても、その「今ここにある喜びを深める」ことって、きっかけさえあれば、誰しもできるのではないかな、ということ。

例えば食のことで言うと、

今、心と体は何を欲しているかなと自身に問うてみたり
食卓にある野菜の背景に想いを馳せてみたり
一口一口、ゆっくりと噛みしめてみたり
それらを消化してくれる自身の臓器にまで想像力を働かせてみたり

はてさて、どんな感情がわいてくるでしょう。
そして、どんな風に、これから食の選択をしていきたいと思うでしょう。
きっと、そんなことを突き詰めていくだけでも、ご自身の健康への道、あるいはどんな風にご自身が在りたいか、ということが見えてくるのではないかと思います。

と、偉そうなことを書きながら、今、頭の中は乗鞍で出会える春の山菜と夏の高原野菜のことでモクモクといっぱいになってきた私( *´艸`)
今年は乗鞍の山菜名人の指南を仰ぎたいなぁ。畑もしたい。。。あぁ。やりたいことだらけ。
とにもかくにも、春が楽しみ。

では、また次回。
次回は信州が長寿日本一になった、食に関する二つ目のポイントについて書いてみたいと思います。

P.S
春に開催予定の「のりくら養生」では、一緒にお食事をとりながら、ちょっとしたワークもご一緒にしてみたいと思っていますよ。
まずは、今ある環境から少し距離を置いて、ニュートラルな自分に戻って。
自然にかえる場所、ここ乗鞍で。
自然にかえる宿、ここRaichoで。
頭でなく心と体で感じる、そんなひとときをご一緒に過ごせたらと思っています。

そんなこんなの初企画「ニュートラルな自分に戻る『のりくら養生体験会』」の事前案内が欲しい方はこちらのフォームにご登録くださいね↓
http://norikurashi.com/contact/
件名に「のりくら養生」とご記入いただければと思います。
詳細が決まり次第、先行してご案内いたしますm(__)m

漬物も人も 委ねることで深まる味わい

今日はフカフカの新雪に覆われた乗鞍。
登校の見送り時、我先にとパウダーを踏みしめるかけっこ競争を息子としまして、朝からゼーハー息切れを(笑)
とにかく、このフカフカ雪の感触は、何度味わっても気持ちがいいものです。

さて、今日インスタに投稿をしまして、その後ツラツラと思いを馳せていたら、漬物を寝かせて味わうことが、人との関係にも通じるのではないかなぁと思い、書き始めてみました。
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Noと言えない人が思いきって環境を変えて気づいたこと

私と息子が乗鞍に移住する!と決めて、実際に足を運んだ日からちょうど一年が経とうとしています。
ちょうど一年前、息子の入学する小学校の体験入学があり、乗鞍へ勇んでやってきたその日のことを懐かしく思い出しつつ、ここで始めてみようと思う、新たな試みについて書こうと思います。

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