【熊五郎とシキ 007】土地の恵みをいただこう

乗鞍は、すごい場所だなぁと思います。
厳しさ-優しさ 激しさ-穏やかさ 静-動 緊張-ゆるみ etc…
とにかく強いんです。あらゆるコントラストが(笑)
で、ですね。
そんなコントラストの強い乗鞍の環境のなかで、自然と共に暮らしてきた先人の知恵とパワーが、「食」にあらわれている気がしてならなくて…。
今日の「熊五郎とシキ」は、そんな「食」に関するおはなしです。

この土地に根ざした作物や自生する植物には、生命力あふれる自然のエネルギーがぎっしり。そして、この土地の人たちが、その食材を用いて、暮らしのなかで工夫を重ねたり楽しんできた料理を味わってみると、心と体にじんわりなじんで、なんだか元気になれるような。ここに生きていること、生かされていることに自然と感謝したくなる……そんな力があるのです。

【編集後記】
乗鞍はただ今、白銀の世界。
雪に覆われた、静かな、でも時に厳しく激しく、その空気はピン!と張っている、そんな季節です。
もうそろそろ、穏やかな春が恋しい今日この頃ですが、、、
寒波の波をこえたかと思うと、次の寒波がやってきて…そしてまた次…といった具合で、まだもうしばらく、この雪深い季節が続きそうです。

でも、多分、この雪の下には、秘めたる芽吹きのパワーが、ニョキニョキと顔を出す、そのときをじっと待っているんですよね。
そう思うと、春が待ち遠しいし、その春の芽吹きを目にするだけでなく、
その香りを想像したり、口にすることを想像するだけで、一瞬、ほくほくっとした気持ちになります(笑)
心と体、めいっぱい春を待ちわびる、そんな感覚です。

冬は冬で、あたたかい蕎麦「投汁蕎麦(とうじそば)」という楽しみもあって、
これはこれで、冬ならでは、この土地ならではの体の芯からあたたまる蕎麦の楽しみ方だなぁと思うわけなんですが……。
書いていたら食べたくなってきました(笑)
(※投汁蕎麦(とうじそば)について詳しくはこちら↓)
https://norikura.gr.jp/product/touzisoba/

コントラストが強く、心や体に堪えることがらの多い、そんな土地だからこそ、
季節ごとに味わう、この土地ならではの恵みや知恵の結晶を
ひとつひとつ味わって、また次の季節を楽しみにする、、、
そんなささやかな楽しみを先人の方たちも重ねてきたんだろうな、と想像できます。

だから、ここの食べものは、優しいんだなぁ。きっと。
みずみずしいお蕎麦、ほっくり煮た花豆煮、香り豊かなぶどう葉寿司
滋味深いお漬物、蒸したて焼きたてが最高に美味しいおやきに薄焼き、
山菜いろいろ、きのこいろいろ……。

そんな季節ごとの乗鞍の恵み・知恵の結晶を じっくりと味わってみると、、、
パワーみなぎること間違いなし。
さぁて、明日は何たべよ(笑)

それではまた。
来週2月22日(木)20時にお会いしましょう。

バックナンバーはこちらからどうぞ↓
☆熊五郎とシキ
http://norikurashi.com/kumagorotoshiki/

【追伸 その1】
乗鞍へ移り住んでから感動したことの一つ。
それは、ここのお蕎麦の美味しさでした。
どのお蕎麦屋さんも美味しくて、いつもどこに行こうか迷ってしまうという。
というわけで、乗鞍のお蕎屋(しかもほぼ、自家栽培のお蕎麦という!)が食べられるお店をご紹介まで。

・中之屋 https://norikura.gr.jp/product/sobaya-nakanoya/
・そば処 合掌 https://norikura.gr.jp/product/sobaya-gasho/
・レストハウスチロル https://norikura.gr.jp/product/resthouse-tirol/

【追伸 その2】
Raichoでは、朝食時に、花豆煮や野沢菜漬けなど、ささやかですがこの土地ならではのものをご提供しています。
その他の食材も、できるだけ信州の素材を用いるように努めていたりも。
また春には山菜のお料理も、少しずつレパートリーとして増やしていきたいなぁと思っています。
ぜひ、お泊りになられる際は、おためしくださいませね。
そして、これからここで、土地の恵みをゆっくりじっくり味わう、そんな企画も企み中です。

それについてはまた改めて、ご案内しますね。

長寿日本一の信州から学べること part2〜在来のつぶつぶパワー〜

前回の続きです。
前回記事はこちら
http://norikurashi.com/shinsyu_tyoujyu_part1/

なぜ信州は長寿日本一なのか。
その理由を信州の料理家・横山タカ子さんの著書からの引用をもとに、乗鞍で実感していることなど独自の視点も交えて書いています。

前回は、一つ目の理由「信州人は野菜をたくさん食べる」ということについて書きました。
そして今回は二つ目の理由を。さてそれは、、、
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乗鞍伝統野菜「番所きゅうり」の探求

今日の乗鞍高原はひんやり涼しいくらいの陽気です。
乗鞍の短い夏は終わりを迎えようとしているようで。
その短い乗鞍の夏を思い返すと、今年はご近所のお宿の方から、自家栽培の夏野菜をたくさん頂いたなぁと。
ズッキーニ、とうもろこし、モロッコインゲン、トマト、そして番所きゅうりなど。
「たくさん採れすぎちゃって。」とか「お中元に。」とか、とにかく次から次へと野菜を頂きました。
作り手の分かる、この土地の恵みを日々食べられるって、本当にありがたいことです。

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七夕の過ごし方

昨日は七夕。
乗鞍高原の昨日の夜空は、少し雲がかかっていましたが、雲の切れ間から星々が望めました。

息子の通う小学校でも、昨日の給食は七夕献立でした。
朝から楽しみに出かけて行った彼。
帰ってから話を聞いてみたら、給食の時に小さなアクシデントがあったようです。
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ご近所づきあいを通して郷土食を教わる~ぶどう葉寿司~ 

先日、Raichoのお隣の宿、「ピーポロ」さんにお呼ばれしました。
新参者の私たちに、いつも親切にしてくださる、ありがたいご近所さんです。

今回は、ピーポロさんから、
「山菜料理とぶどう葉寿司をごちそうするよ」
と数日前に連絡をいただき、お言葉に甘えてちゃっかりお邪魔させていただくことに。

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